海運業界向けのアライメントソリューション

新造船の建造、損傷した船の修理、定期的なメンテナンス時など、造船所でのレーザー測定には多くの用途があります。イージーレーザー社のブログ記事から、本日はこの分野のソリューションについてご紹介します。

シャフトアライメント(軸芯出し)の重要性

船の耐用年数の期間、安全で信頼性の高い運航を行うには、精度よくシャフト(軸)のアライメント調整を行うことが最も重要です。予期しないシャフトにまつわる問題、例えば、ミスアライメントによるスタンチューブ(船尾管)ベアリングの故障は、緊急のドライドッキング(入渠)することになり、結果として運行ができなくなるため、小型船であっても250,000ドル(日本円にして3,000万円弱)を超えるコストがかかる可能性があります。

他にも、シャフトの曲がりや大型の容器の交換など、より深刻な問題が発生した場合は100万ドル(日本円にして1億円)を超える可能性があります。[出典:ロイヤルベルギー海洋研究所]

プロペラシャフトとギアボックスのアライメント調整は、イージーレーザー®E710などを使用して行います。レーザー式軸芯出し測定器であるイージーレーザー®の測定ユニットをカップリングに取り付けます。大径のシャフトとカップリングの場合、回転が難しい場合がありますが、イージーレーザー®では、わずか40°の回転で現在のズレ値と調整値を自動で計算し、表示するため非常に便利です。

ラインボア アプリケーション

スタンチューブ(またはギアボックス)に対する中間軸受のアライメント調整は、スタンチューブ(またはギアボックスフランジ)の一端の軸面にレーザー発信器を、中間軸受位置にレーザー受光器を取り付け、測定を行います。

スタンチューブ自体の真直度測定には、セルフセンタリングブラケットを用います。多くのディーゼルエンジンの大手メーカーが、イージーレーザー®ボアアライメントシステムを使用して、エンジンのメインベアリングを測定しています。

平面度測定

港や船には、旋回クレーンがある場合があります。クレーンが問題なく機能するためには、ベアリングが平坦でなければなりません。クレーンの旋回リングベアリングの平面度を測定する場合、イージーレーザー®D22など、別のタイプのレーザー発信器を使用します。レーザー発信器を磁石でフランジに固定し、レーザー受光器をベアリングの各ポイントに配置し、測定を行います。システムが自動計算し、測定結果および各ポイントでの調整値を表示します。

カスタマイズされたソリューション

イージーレーザー社は、海運業界の機械精度測定と調整に関する幅広い知識を持っています。当該アライメントシステムは駆動部の単列軸受用に開発されましたが、お客様の工夫によりゴムライナー仕様の駆動部軸受用にも適用されています。他にも、ラダーベアリングや、ウォータージェット設備の調整などのアプリケーションでイージーレーザー社の製品を使用することができます。

翻訳・編集/石田有紀

※本サイトは鉄原実業株式会社が運営しております。


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