機械のアライメント調整時間に関係する〇〇問題もレーザーアライメントで解決!

本日は、35年以上の軸芯出しの経験を持つLudeca, Inc.担当者のブログ記事をご紹介します。

お客様の関心ごと

お客様から寄せられる質問の多くは「時間」に関連しています――「軸芯出しにどれくらいの時間がかかるのですか?」――これがお客様が抱く関心です。 現場作業員が正確にアライメント調整するためのスケジューリングは、多くの場合、過去にかかった平均時間に基づいて算出されますが、それほど単純な作業ではなく、時には難しい作業になります。それはなぜなのでしょうか?

アライメント調整例

セミナーでは、モーターとポンプのアライメント調整を通して、適切な芯出し手順をご案内しています。アライメント調整開始の時点で、安全性に基づいた対応がなされており、機械は粗芯出しがすでに完了、ソフトフットの値は許容範囲内に収まっていました。そのため、1200 rpmでの稼働条件における軸芯出しの作業は、45分以内で完了させることができました。

別のアプリケーションもご紹介しましょう。発電機とタービンのアライメント調整のケースです。安全手順は、私が到着するまでしっかりと遵守されていました。カップリングのガードとカップリングエレメントは取り外されており、粗芯出しも済んでいる状態でした。発電機の脚用の特注シムは、現場に用意されていました。すべてが順調に進み、調整完了までの時間は1日半でした。

ソフトフットにより発生する問題

アライメント調整の最中に、計画外の事項が発生することがあります。その1つがソフトフットです。ソフトフットをチェックしないと、主にアライメントツールで規定された補正が正確でなくなってしまうため、アライメント調整にかかる時間が大幅に増加する可能性があります。したがって、ソフトフットの状態を把握し、それを最小限に抑えることが重要です。ただし、ベースプレートやアンカーボルトの状態、ワッシャー、パイプの応力などによっては、それだけでも時間がかかる場合があります。

機械の大きさが作業に与える影響

今回ご紹介したどちらのケースも、単一のカップリングの芯出し作業でした。大きな発電機の調整は、200HPモーターよりも明らかに難易度が上がります。モーターとポンプの場合は、ストラップレンチを使用し、一人でモーターを動かすことができましたが、発電機の場合、2つの機械を同時に回すことはできなかったため、分解する必要がありました。ボルトを緩めるだけで20〜30分かかるため、大型の機械ではほとんどの場合、アライメント調整にはより多くの時間がかかります。さらに、2つの同一の機械を調整する場合でも、アライメント完了までにかかる時間に大きな違いが生じる場合があります。

要するに、機械のアライメント調整に必要な時間を固定のものとはできないということです。スケジューリングする際には、保守的な時間配分を考えることが大切です。

おわりに

イージーレーザー®には、ソフトフットチェック機能や熱膨張補正機能も備わっています。いずれもシステムが自動計算して結果を出力してくれますので、計算のわずらわしさもありません。使用方法は動画でもご確認いただけます。

翻訳・編集/石田有紀

※本サイトは鉄原実業株式会社が運営しております。


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