軸芯出し用に開発されたイージーレーザー®XTシャフトアライメントシステムには、標準キットのほかに、利便性を向上させるオプション(別売品)が複数あります。
イージーレーザー®XTシャフトアライメントシステムの概要
ポンプ~モーター間のカップリングといった汎用機械の芯出しはもちろんのこと、冷却塔上部の長尺・大型カップリング、船舶エンジン~プロペラシャフト間や、風力発電の増速機~発電機間の芯出しも、簡単、高精度に調整。入力が必要な項目や計測手順がディスプレイユニットに順番に表示されるので、芯出し初心者の方でも簡単に高精度な芯出しを実施できます。現在のズレ値だけでなく、調整値(シム値)までリアルタイムで表示され、あらかじめ補正値を入力することで、稼働時の熱膨張した状態でも正確に芯出し調整を行うことが可能です。
レポート作成機能付きで、PDFとExcelファイルの出力に対応。PDFテンプレートを用いれば、測定結果の数値や画像をレポート形式で簡単に出力できます。2種類のフォーマットから選択、またはお好きなデザインをカスタマイズすることができ、ロゴマークを挿入することも可能ですので、作業報告書作成の時短につながります。Wi-fiに接続すれば、メール経由でレポートをすべてのプラットフォームで共有したり、ディスプレイユニット内蔵のUSBポートを利用し、他のデバイスにコピーしたりすることができます。
ソフトウェアおよび表示装置
イージーレーザー社では、日本語ソフトウェアを開発、使いやすいフルカラーのインターフェースを採用しています。また、3Dグラフィックにより、距離の入力、測定プロセスをわかりやすく説明。イージーレーザー社提供のXT12ディスプレイユニットのほか、iOSおよびAndroidデバイスで使用可能なXTアライメントアプリをダウンロードすれば、お手持ちのスマートフォンやタブレットで操作、測定ができます。アプリは、任意の数のデバイスに無料でダウンロードできます。
XT12ディスプレイユニットでできること
XT12ディスプレイユニットは、IP66・IP67認証済みで、防水、防塵、耐衝撃性を備えています。過酷な環境での測定にも対応可能です。抵抗力のあるゴムの保護コーティングが施されており、手袋を装着したまま操作可能な8インチ高感度タッチスクリーンを採用。レポート作成用に、標準で13メガピクセルカメラが内蔵されています。さらに、IR(赤外線)カメラを追加すれば、芯出し前後の熱画像を撮り、レポートに含めることも可能です。
ブラケット(オプション治具)
正確な測定をするためには、レーザー発信器と受光器を安定した方法で設置する必要があります。その際、役立つのがブラケットです。イージーレーザー社のブラケットは、長年の経験とユーザーとの対話から開発されました。測定ユニットに簡単に取り付けできるように設計されており、さまざまなタイプのマシンに適用できます。
シャフトアライメント用のVブラケットは、軽くて頑丈、機械へのセットアップが簡単にできるよう設計されています。その他にも、オフセットブラケット(A)や、マグネットベース(C)、スライディングブラケット(D)、狭所取付用に薄型シャフトブラケット(E)、延長ロッドやチェーンなど、ご要望に応じたオプションをご提供しています。
平面度・真直度測定に対応したGEOキット
GEO(ジオメトリック測定)キット(XT770のみ対応)を追加すると、最高の精度で平面度や真直度の計測を行えます。このキットには、非常に用途が広く実績のあるレーザー発信器XT22とジオブラケットが含まれます。
おわりに
YouTubeでイージーレーザー®XTシャフトアライメントシステムでの軸芯出し測定方法を解説しています。
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文/いしだ