今、この記事をご覧になっている方の中には、レーザー式シャフトアライメント(軸芯出し)のご検討をはじめたばかりの方もいるのではないかと思います。本日はレーザー式芯出しのメリットや、製品ラインナップの解説はよく見かけるのに、システム構成やその役割がよくわからないという方向けに、構成部品をご紹介していきます。
レーザー式のメリットとは?
簡単にまとめると、以下が挙げられます。
レーザー式シャフトアライメントの構成部品
1. レーザー発信器
レーザー発信器は、用途分野に応じて、さまざまなタイプの型式があります。シャフトアライメントXTでは、エントリーモデルのXT440付属の測定ユニットにはラインレーザーのXT40、ハイエンドでは2軸ドットレーザーのXT70を採用しています。バッテリーも改善され、最大24時間の稼働に対応。そのほか、ジオメトリー(3次元測定)シリーズでは、XT22発信器を用い、レーザービームを水平または測定対象に沿って調整します。
2. レーザー受光器
受光器にはPSD検出器(Photo Sensitive Device)があり、照射されたレーザービームの位置を読み取ります。2つの次元/軸(X / Y)を同時に読み取るPSDは、その表面が大きいほど、測定範囲が広くなります。レーザービームは距離に応じて直径が変化するため、非常に長い距離で測定するためには、より大きなPSDが必要になる場合がありますが、汎用機械の測定であれば、基本的には標準サイズのPSDで対応できます。イージーレーザーの受光器は標準で20 mmの正方形のPSDがあり、ユーザーの約98%はこのサイズで問題なくご利用いただけます。ラインレーザー用の受光器は、エントリーレベルのシャフトシステムに使用します。
3. ブラケット(取り付け用治具)
正確な測定をするためには、レーザー発信器と受光器を安定した方法で設置する必要があります。その際、役立つのがブラケットです。イージーレーザー社のブラケットは、長年の経験とユーザーとの対話から開発されました。測定ユニットに簡単に取り付けできるように設計されており、さまざまなタイプのマシンに適用できます。
シャフトアライメント用のVブラケットは、軽くて頑丈、機械へのセットアップが簡単にできるよう設計されています。その他にも、オフセットブラケット(A)や、マグネットベース(C)、スライディングブラケット(D)、狭所取付用に薄型シャフトブラケット(E)、延長ロッドやチェーンなど、ご要望に応じたオプションをご提供しています。
4. ソフトウェアおよび表示装置
イージーレーザーでは、日本語ソフトウェアを開発、使いやすいフルカラーのインターフェースを採用しています。また、3Dグラフィックにより、距離の入力、測定プロセスをわかりやすく説明。イージーレーザー社提供のXT12ディスプレイユニットのほか、iOSおよびAndroidデバイスで使用可能なXTアライメントアプリをダウンロードすれば、お手持ちのスマホで操作、測定ができます。アプリは、任意の数のデバイスに無料でダウンロードできます。
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翻訳・編集/いしだ