計測機器を購入し、一定期間経過後に必要になるのが校正作業(キャリブレーション)ですよね。当社が取り扱っているイージーレーザー®はスウェーデンにあるメーカーにて厳格な管理のもと、校正作業が行われています。
本日はイージーレーザー社でどのような校正作業が実施されているのか、校正作業の重要性について、ご紹介します。
校正作業が必要な理由
回転機械でミスアライメント(芯出し不良)などが生じた場合、長期的には機械の故障を引き起こし、それが重要度の高い機械であれば、生産ラインがストップしてしまう可能性があります。他にも、製品の品質に影響が出たり、人が怪我をしたり、メンテナンス作業に時間がかかったりすることもあります。
そのような事態を回避するためには、信頼に足るレーザーアライメントシステムを使用し、回転機械が正しくセットアップされ、最良の状態で動作していることを確認することが重要です。
そこで必要になるのが校正作業。例えば、私たち人間は、健康診断を行って体の重要な機能をチェックし、適切なタイミングで診断、予防、治療を行っています。それと同様、「ヘルスチェック」は測定システムにとっても重要です。
校正作業の手順
システムがサービスセンターに到着すると、到着チェックが行われ、次にチェックリストに従ってクリーニングと機能チェックが行われます。
・シリアル番号-システムパーツが対応していることを確認
・充電、システムで機能チェック
・ライセンスを修正し、すべての新機能を利用できるようにする
・必要に応じてディスプレイおよび測定ユニットのソフトウェア更新
・レーザー出力の確認と調整
・受光器のチェック
・デバイス間の通信チェック
・システム機能チェック-測定、記録の保存、レポートの作成
システムの確認と承認が完了すると、校正証明書が発行されます。測定ユニットの側面には、次回の校正時期目安のシールを貼ります。
おわりに
イージーレーザー社には日々、多くの校正依頼品が送られてきます。高精度およびISO規格で作業する人は、通常、内部要件または認証機関の要件に従って、毎年校正を依頼されています。その他のユーザーに対して、イージーレーザー社では隔年で校正を実行することを推奨していますが、多くのユーザー様は予算との兼ね合いを見ながら、校正頻度を決定されているようです。
校正にかかる期間は約3週間(時期により変動)となります。費用につきましては都度御見積をご提出させていただいておりますので、校正を実施されたい方はこちらのフォームの備考欄に「型式〇〇の校正希望」とご記入の上、お問い合わせください。
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翻訳・編集/いしだ