こんな課題・お悩みをお持ちの方向けの記事です。
さまざまな製品の製造ラインや搬送用に使われているロール設備。そのロール設備の芯出し(平行度・水平度測定)方法、精度に満足されていますか?
日本と海外のロール芯出し方法の違い
日本で一般的なダイヤルゲージによるロール芯出しが抱える問題
日本では気泡管やダイヤルゲージなどを使用して、ロールの水平度と平行度を調整する手法が一般的ですが、ダイヤルゲージや気泡管などのアナログツールの場合、作業員による目盛の読み取りや計算が必要だったり、手書きでメモした測定結果をPCでまとめる作業が発生したり、ヒューマンエラーのリスクを伴います。
また、測定→調整→再測定を繰り返す必要があり、ロール1本の調整に数時間を要すなど、作業効率の課題を抱えている企業も少なくありません。
海外ではレーザーアライメントシステムが主流
海外では各種設備の精度測定にはレーザー式(レーザーアライメントシステム)が用いられています。海外は流動的な雇用制度で、技術者が育ちにくい環境であることから、誰でも使える計測器やシステム開発が積極的に行われており、レーザーアライメントシステムの一つであるイージーレーザー®も、さまざまな機械設備で使用されています。
イージーレーザー® ロールアライメントの特徴
イージーレーザー®なら、ロールの傾きやズレが一目瞭然!
イージーレーザー®の最大の特徴は、見やすくわかりやすい結果表示画面です。基準ロールに対して、V(垂直)方向、H(水平)方向にどれだけのズレが生じているかをシステムが自動計算して表示します。リアルタイムで動く数値を見ながらロールの調整が可能です。基準ロールは後から変更することもできます。
芯出し初心者でも分解能0.001(1/1,000)mmの高精度な測定が可能
イージーレーザー®で測定を行うと、分解能0.001mmで測定結果を数値化できます。初心者でも数時間のトレーニングで使用できるので、据付やメンテナンス専門業者はもちろんのこと、設備を保有している企業の保全担当者でも、正確な精度でロールの芯出しを行うことが可能です。
レポート形式でPDF出力に対応
測定日時などまで含まれたドキュメントとしての出力が可能です。ロゴマークを取り込めば、あっという間に自社のレポートに早変わりします。
イージーレーザー® E970ロールアライメントでの芯出し方法
① レーザー発信器を設置します。続いて、プリズムとレーザー受光器をセットし、測定を開始します。
② ロールの測定ポイント間や調整ポイント間(ピローブロック間)の距離を入力します。続いて、ロール両端の数値を登録します。登録が完了したら、プリズムとレーザー受光器を第二のロールにセットし、同様に測定します。
③ 上記②の作業完了後、測定したすべてのロールの結果をグラフィクスや表で確認できます。測定結果を確認しながら調整作業を実施します。
イージーレーザー®が利用されている業界・設備
高機能(薄膜)フィルム素材、鋼板(厚板・薄板)、金属箔(銅箔・アルミ箔)、製紙、印刷などの製造現場の設備保全でご利用いただいています。
製鐵、金属加工機械(圧延機、巻取機)
製紙(抄紙機プレスロール、ドライヤーロール、カレンダーロール)
パッケージング機械
印刷機械
フィルム製造機械
文/いしだ
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