こんな課題・お悩みをお持ちの方向けの記事です。
イージーレーザー®なら、5つのステップで誰でも簡単に軸芯出しが可能!それぞれのステップを解説します。
イージーレーザー® シャフトアライメントでの軸芯出し方法
【ステップ①】測定ユニットの固定・調整
測定ユニット2個をそれぞれ芯出し調整を行う軸上に固定します。
【ステップ②】距離の入力
ユニット間、調整側固定ボルト間の距離など、画面上に表示されている4か所の距離入力を行います。4か所の距離入力が終えたら、測定画面に切り替えます。
【ステップ③】測定
緑色のエリアに測定ユニットを移動させ、任意の場所で3か所計測を行います。(各計測ポイントは20°以上の間隔をあけて下さい)
【ステップ④】芯出し結果を確認・機械を調整
計測が終わると計測結果が確認可能です。V(上下)方向、H(左右)方向、それぞれのオフセットずれと角度ずれが表示されます。
芯出し調整を行う場合、ライブモード(計測しながら調整を行えるモード)に切り替えることが可能です。ライブモードを使用しながら数値の変動を確認しながら芯出し調整できます。
※初めに行った距離入力に基づき、V方向では調整に必要なシムの量をシステムが自動計算し、表示します。H方向においては、移動させる方向と移動させる調整量を確認することが可能です。
【ステップ⑤】測定完了・結果を出力
許容値に収まれば芯出し作業は完了です。
レポート作成アイコンをタッチするとレポート形式でPDF、Excel出力が可能です。自社のロゴマークに変更ができます。
XTシャフトアライメントシリーズでは、ディスプレイユニットやアプリをダウンロードしたスマホ・タブレットからメールでレポートを事業所のPCなどへ送付することができます。
イージーレーザー®による軸芯出し動画解説
イージーレーザー®で使用可能な軸芯出しプラグラム
メソッド1: 9-12-3
9-12-3メソッドと呼ばれる方法は、すべての軸芯出しの原点です。この測定方法はシャフトを自由に回転させることができ、9-12-3の位置からの測定を妨げる物理的な障害がない場合によく使用されます。ただし、システム内蔵の角度計を使用しない測定方法であるため、カップリングに取り付けた測定ユニットを9時-12時-3時方向で測定する際、できるだけ正確に配置する必要があります。
メソッド2: EasyTurn™
EasyTurn™は9-12-3メソッドの応用版で、イージーレーザー社が独自に開発、最もよく使用される測定方法です。EasyTurn™を使用すると、測定を始める角度を自由に選択することができ、わずか20°ずつのシャフト回転(最小必要角度40°)で軸芯出しが完了します。
メソッド3: マルチポイント
マルチポイントは、EasyTurn™をさらに発展させた測定方法です。マルチポイントもEasyTurn™と同様、任意の角度から測定を開始、最小必要角度40°で測定が完了します。ただし、この方法では、4つ以上のポイントで測定と記録を行う点が異なります。
メソッド4: 連続スイープ
連続スイープで測定すると、自動で連続測定を行うことができます。具体的には、測定ユニットを動かすのと同時に、測定結果を自動で記録していく方法です。連続スイープは、例えば大型タービンを調整する場合など、機械を停止して測定点を固定することが難しい場合に非常に役立ちます。
イージーレーザー® シャフトアライメントでできること
イージーレーザー® シャフトアライメントを使用すると以下の測定も対応可能です。
垂直方向に設置された機械の軸芯出し
ソフトフット(猫脚)の確認
熱膨張を考慮した軸芯出し
マルチポイントプログラム、連続スイーププログラムを利用した軸芯出し(XT660・XT770)
機械列の芯出し(マシントレイン|XT660・XT770)
機械ベースのねじれ測定(ツイスト|XT660・XT770)
無料アプリをダウンロードすればお手持ちのスマートフォン・タブレットで芯出し結果確認が可能
お手持ちのスマートフォン・タブレットに専用アプリXT Alignmentをダウンロードすることで、ディスプレイユニット代わりに使用することができます。アプリは製品購入前でも無料でダウンロード可能ですので、ぜひ直感的なインターフェースをご確認ください。
App Storeから無料ダウンロード
Google Playから無料ダウンロード
レーザー式軸芯出しのメリット
①測定ユニットの取り付けが簡単
レーザーを送受信する測定ユニットには、シャフト(軸)取り付け用の治具がセットになっています。延長チェーンを使用すればΦ450までの軸径に簡単にユニット設置が可能。オプションのマグネットタイプなどを購入すれば、それ以上の大径のカップリングへの設置もできます。
②システムが自動計算して測定結果を表示
現在の芯ずれ量(オフセットずれ)と面ずれ量(角度ずれ)、調整に必要なシム量などをシステムが自動計算し、表示します。計算の手間がなく、目盛りの読み間違えや計算違いといったヒューマンエラーのリスクを回避できます。
③ダレの影響を受けづらい
レーザーの直進性を活かした測定方法を採用しているため、冷却塔などの長尺カップリングであっても正確な精度で芯出し調整ができます。
※本サイトは鉄原実業株式会社が運営しております。
文/いしだ