「バリュープログラム」を活用すると、さまざまな機械をアライメント調整できる?!

すべてのイージーレーザー(Easy-Laser)アライメントシステムには、「バリュープログラム」が付属しています。イージーレーザー社のセールスエンジニアであるJan Oscander氏は、バリュープログラムの大ファンです。どのような点が魅力的なのでしょうか?

バリュープログラムを使用したレーザーアライメント活用例をご紹介します。

造船所/船舶メンテナンスにおけるソリューション

Jan Oscander氏はバリュープログラムについて次のように語ります。

「このような測定システムにバリュープログラムを組み込むというアイデアや背景は、測定ユニットがどのように測定しているか明確に示すためです。デジタルで、レーザーがベースとなっている測定システムですが、実際には2つのダイヤルゲージにすぎません。しかし、このシステムは非常に正確かつ、柔軟性があると言えるでしょう。バリュープログラムを使用すると、機器のどの個所であっても正確に測定できるため、機器の機能と状態をよりよく理解することができます。

当社の他の測定プログラムであれば、都度適切に操作手順が案内されますし、すべての難しい計算をシステムが即座に自動で行ってくれます。あらゆる技術者にとって可能な限りユーザーフレンドリーになるように設計されています。これは、非常にわかりやすく表示される測定値のおかげであり、”バリュー”にも当てはまります。ただし、値を読み取るだけでは不十分な場合があります。測定値の意味や、示した内容を知ることによって、正しく計算をし、調整を行うことができます。一方、原則として、想像できるものなら何でも測定してアライメント調整することができます!」

イージーレーザー アライメント メンテナンス 調整

ドットレーザーorラインレーザー?

「当初からイージーレーザーシステムの一部として、バリュープログラムは組み込まれていました。これは、我々が掲げる”あらゆる手段で率直な”哲学の一例にすぎません。プログラムを最大限に活用するには、ドットレーザー技術を備えた測定ユニットが必要です。特定のアプリケーションでは、例えばD22などの個別のレーザー発信器が望ましい場合があります。もちろん、D22レーザー発信器は、ラインレーザーユニット(受光器)でも使用できます。

イージーレーザー製品の多くは、分解能0.001mm[1/1,000mm]の精度で測定が可能です」

使用分野のいくつかの例

バリュープログラムの柔軟性とできることをご理解いただくために、いくつかの例を強調したいと思います。

• シャフトの端を持ち上げ、シャフトを支えるベアリングの遊びの組み合わせを確認することで、その特定の機械をどれだけうまくアライメント調整できるかを知ることができます。
• 測定ユニットを12時方向にセットし、ゼロ設定し、(流体充填前に)フランジマウント型ポンプの取り付けボルトを緩めることで、嵌めあい部分の応力がアライメントに及ぼす影響を理解できます。もし、一定レベルの影響を受けているなら、ポンプとモーターは時間の経過とともに位相が変化した後に定位置に落ち着くので、芯ずれが発生する可能性があります。これは当然、機器の耐用年数を短くしてしまうことにつながります。
• 設置の際、機械ベースが十分に堅固であるかどうかを確認します。機器を起動する前にこれを行うと、起こりうる多くの問題を防ぐことができます。
• また、任意の間隔で一定期間の値を記録することもできます。例えば、機械装置に荷重がかかったとき、すなわち動作条件下においてベースに変化が生じたかどうかを確認できます。
• さらなる例は、測定ユニット(MユニットとSユニット)のレーザー光を互いに向けて照射し、測定値をリセットしてシャフトを回転させる場合です。両軸の芯が出ていれば、表示値は一回転中で、僅かに変化します。この変化が軸受と軸の隙間(遊び)に相当します。本手法のメリットは、機器固有データを指定せずに簡易試験可能な点です。

ベアリングの遊びをチェックする

「最近ある企業で、水門のベアリング、つまりゲートのピボットポイントでのEシリーズシステム(ドットレーザー)の使用に関するトレーニングを行いました。点検の結果、すべり軸受に損傷が見られました。そのため、損傷の原因を突き止め、破損の程度を示す数値を取得したいと考えました。

イージーレーザー アライメント メンテナンス 調整

イージーレーザー アライメント メンテナンス 調整

上の画像のように、レーザー発信器を回転の中心に設置することから始めました。次に、バリュープログラムを起動し、回転させて反対側のポイントにレーザー光を照射しました。ベアリング間の距離は約14メートルありましたが、今回使用した測定ユニットの最大測定距離は20メートルであったため、十分余裕がありました。測定ユニットから照射されたレーザー光を双方が受光できているか視覚的に確認するためにこのような作業を行いました。次に、通常のシャフトアライメントプログラムを使用し、偏差、すなわち垂直/水平方向のズレ値の確認を行いました。

イージーレーザー アライメント メンテナンス 調整

次のステップは、偏差の原因を確認することでした。レーザー発信器D22を水門の側面のシール面に垂直に、受光器であるMユニットを上側に取り付け、レーザー光をベアリングに向けました。

イージーレーザー アライメント メンテナンス 調整

続いてベアリングを180度回転させ、レーザー光を下向きにスイープし、値を読み取った後、値を半分にしました。水門の両側で同様の測定を行いました。

イージーレーザー アライメント メンテナンス 調整

イージーレーザー アライメント メンテナンス 調整

この場合、片側の遊びが反対側の3倍であり、遊びの方向が先ほどの測定から得た方向と一致していることが証明されました。どこを修正すべきか明らかでした。

バリュープログラムを利用することで、多くのユーザーは、機械調整に関する全く新しい方法を発見し取り入れています。レーザーアライメントシステムでの測定を続けて、より良い機械愛好家になりましょう!」

翻訳・編集/石田有紀

※本サイトは鉄原実業株式会社が運営しております。


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