●●%のエネルギー削減を実現?!冷却塔の正確な軸芯出し

多くの企業では、メンテナンス部門は依然としてプロフィットセンターではなく必要な費用であると考えられていますが、この認識に変化が起こってきています。保守手順の改善によって、エネルギーコストを減らし、信頼性を向上させることで会社の収益に直接つながるコスト削減を示せるからです。

本日はイージーレーザー社のブログ記事から、イージーレーザー®シャフトアライメントシステムにて、冷却塔の軸芯出し作業改善に取り組んだ企業のケーススタディをご紹介します。

イージーレーザー®を使用した冷却塔の軸芯出し

ナンティコークオンタリオ州の大規模製鉄所であるレイクエリースチール社は、デュアル式(両ユニット同士がレーザーをお互い送受信するタイプ)イージーレーザー®シャフトアライメントシステムを購入し、保守手順の改善に取り組んだ企業です。イージーレーザー®を使用することで、冷却塔に設置された電動機とギアボックスの軸端間距離約4mのアライメント調整が可能になりました。イージーレーザー®は最長20mまでの測定に対応しているからです。過去に請負業者は、モーターからギアボックスまでの約4.5mの距離の対応が難しい、シングル式(基準側からレーザーを照射し、調整側で受信するタイプ)レーザーシステムを使用してこの作業を行っていました。このタイプのシステムの手順では、中間シャフトの両端の各カップリングでアライメント測定し、それらのデータから、電動機とギアボックスのそれぞれに必要な補正を計算していました。

イージーレーザー 軸芯出し 冷却塔 クーリングタワー
デュアル式を採用したイージーレーザー®シャフトアライメントシステム

イージーレーザー 軸芯出し 冷却塔 クーリングタワー
一般的なシングル式レーザーシステム

以前はスペーサーが長く、芯出しが不可能でしたが、電動機軸とギアボックス軸にイージーレーザー®のレーザー発信器と受光器を取り付けることで、ダイヤルゲージ共回しの原理で可能となりました。手順は、9時方向にユニットを傾けた後、ターゲットを付けた状態で受光器のPSDパネルにレーザーを照射し、3時方向にシャフトを回転させます。これは、長尺シャフトの粗芯出しを行うときに使用される非常に簡単な方法です。粗芯出しにより、補正のための適切な作業を決定します。

粗芯出し後、PSDに取り付けたターゲットを取り外した状態で、シャフトを40度回転させ、測定を実施します。計測完了後、ディスプレイには、可動機械の水平方向と垂直方向両方の現在のズレ値がリアルタイムで表示されます。

イージーレーザー 軸芯出し 冷却塔 クーリングタワー

通常、可動機械はモーターですが、被駆動側(ギアボックスなど)を移動する場合や、異なる機械の組み合わせを移動する場合でも、ディスプレイユニット上で機械の構成を変更できます。冷却塔の芯だし作業のポイントは、なるべく機器を動かさずに調整作業を実施することです。ゴールは、機械の位置を調整することでしたが、求められるスキルは調整を最小化することでした。4.5mの距離では、大幅な調整はできず、わずかしか動かすことができないので、それはジャッキボルトで行うのが最善でした。作業が完了し、機械は稼働状態に戻りました。再調整の前に機械のアンペア数を確認したところ、174アンペアでしたが、作業が完了した後には155アンペアと、19アンペア減少したのです!

レイクエリースチール社の機械はほぼ24時間年中無休で稼働していますが、冷却塔は冬季には必要がないため、半年ほど稼働したと推定されています。これは4,380時間に相当するので、19アンペアの減少により、エネルギー削減が10%強になり、これは78,735kWhの節約になります。kWあたり平均0.07セント(約7円)とすると、年間5,511.44ドル(約60万円)のコスト削減が実現します。プラントの全体的なカーボンフットプリントのうち、54メートルトンのCO2に関連するエネルギー削減に相当します。さらに、モーターとギアボックスの適切なアライメント調整を行ったことで、不測の事態がなければ、冷却塔駆動装置の延命につながるでしょう。

翻訳・編集/石田有紀

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