お客様からのお問い合わせの窓口をしていると、実にさまざまなお悩みや課題をお持ちであることがわかります。
本日はその中でも特に多い、8つの課題をご紹介します。
軸芯出し作業にまつわる8つの課題
課題①:ダイヤルゲージで芯出ししているが、作業員の技術力にムラがある
課題②:ベテラン技術者の退職問題
お問い合わせをいただく企業様は、ダイヤルゲージを使用して芯出し作業を行い、顧客に対してサービスを提供していることがほとんどです。日本の企業は、終身雇用という世界的に見ると特異なシステムを長らく運用してきたため、技術者が育ちやすい環境が整っていました。
しかし、少子高齢化が進み、就職氷河期を経て、団塊世代の退職があった現在、ダイヤルゲージで正確、かつ素早く芯出し作業ができる作業員の数を維持できないという問題に直面する企業が出てきました。
課題③:物理的制限により、ダイヤルゲージでの芯出しが困難
ダイヤルゲージは取付や、測定作業でどうしても物理的な干渉を受けます。具体的にはスペースの問題で取付ができない、冷却塔など長尺のカップリングでは自重によりダレが発生してしまい、正確な芯出しができないなどです。
課題④:お客様からの要求精度が厳しくなった
課題⑤:芯出し作業結果のエビデンスを求められることが増えた
課題⑥:機械ベースの平面度→軸芯出しをトータルで数値化するよう要望があった
お客様の従来のニーズが「ベテラン作業員によるダイヤルゲージでの芯出し」だったのに対し、昨今は外注に出して費用をかけるからには「正確な芯出しが実施されたというエビデンス(証明)がほしい」という企業が増えてきたようです。
課題⑦:作業報告書の迅速な提出が必要だが、後回しになりがち
作業報告書の項目も多く、ダイヤルゲージでの芯出しでは手書きの測定結果をまとめるだけで1日がかり……。
課題⑧:レーザー式軸芯出しに興味はあるものの、導入コストがネックになっている
すでにレーザーアライメントシステムを一度ご検討したことがある方に多いのが、こちらの課題です。通常、「測定ユニット(レーザー発信器/受光器)」「測定ユニット取付用の治具」「測定結果を表示するディスプレイユニット」がシステム一式として販売されています。各社、エントリーモデルからハイエンドまで、多様なラインナップを取り揃えていますが、エントリーモデルでも「想像以上に高価だった」という感想を抱く方が多くいらっしゃいます。
おわりに
さて、いくつチェックが入ったでしょうか?4つ以上当てはまった方!レーザーアライメントシステムを導入することで、信頼性向上や作業時間短縮などのメリットを享受できるかもしれません。
☑ ダイヤルゲージで芯出ししているが、作業員の技術力にムラがある
☑ ベテラン技術者の退職問題
☑ 物理的制限により、ダイヤルゲージでの芯出しが困難
☑ お客様からの要求精度が厳しくなった
☑ 芯出し作業結果のエビデンスを求められることが増えた
☑ 機械ベースの平面度→軸芯出しをトータルで数値化するよう要望があった
☑ 作業報告書の迅速な提出が必要だが、後回しになりがち
☑ レーザー式軸芯出しに興味はあるものの、導入コストがネックになっている
イージーレーザー社では軸芯出し調整用として、iOSとAndroidのタブレットとスマートフォンで動作する無料のXT測定プログラムアプリを提供しています。お手持ちのスマートフォンをご利用いただけるようにしたことで、ディスプレイユニットを購入しなくてもシステムを利用できるようにし、コストカットに成功しました。さまざまな回転機械にご利用いただけるシステムですので、これらの課題でお困りの方はぜひ一度ご相談ください。
文/石田有紀
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