イージーレーザー社のブログ記事から、レーザーアライメントシステムを用いたフランジの平面度測定に関する翻訳をお届けします。
イージーレーザー社が提供するソリューション
風力タービンタワーなどのフランジの平面度測定方法である断面測定法は、スウェーデン、ドイツ、中国、米国で特許を取得しています。この方法には、品質と作業環境の両方の観点から、いくつかの利点があります。当社の特許取得済みの方法は、フランジの断面測定に基づいていて、直径が4メートルを超える非常に大きなタワーフランジを測定するために特別に導入されました。
タワーが大きくなり、通常は直径6メートルを超えると、従来の測定方法では新たな問題が発生します。タワーセクションの自重(場合によっては最大200トン)により、タワーを横にしたときにフランジ(下図を参照)が変形してしまい、タワーを起こしたとき想定される最終形状と、製造中に得られた測定結果とが完全に一致しないということが起こります。重力に関連した変形の問題は、特にタワーセクションが円錐形の場合に発生します。
ソリューションは、単純に表現すると、一度に1つずつ、常に低い位置にある4つのセクションでフランジ全体を測定することです。フランジはそのまま、各測定間で1/4回転します。最後に、異なるセクションの測定値を完全な円を形成するよう数学的に統合します。重力の影響なしに、すべてが同時に測定されているかのように平面度を検証できます。そのため測定結果は、タワーセクションが垂直に配置されたときに想定される結果に対応します。
安全性への配慮
断面測定方法は、大きな直径を測定するときの人員の安全問題も解決します。タワーを回転させることで、測定を地上で行うことができます。これにより、はしごやプラットフォームでの高所作業を行う場合に存在する落下のリスクがなくなります。
あらゆるタイプのフランジ測定に対応
輸送を容易にするために、タワーの種類によって、全体を2つまたは3つに分割します。このような場合にも適切な測定方法が求められます。イージーレーザー®には、平面度測定向けに、3種類の測定方法が用意されています。フランジ全体(360°)、フランジの一部(例えば、フランジの1/3)、および前述の断面法です。回転の角度ごとに、最大5点の半径位置を測定できます(下図を参照)。各ラジアル角度で最大5点を測定でき、これによりフランジのテーパーを確認します。
平面度測定の結果は、事前に選択された各タワータイプの許容誤差と簡単に比較できます。測定結果はディスプレイユニットに表示、もしくはPCに送信してさらに分析することもできます。USBメモリに簡単にコピーしたり、PDF形式でレポート作成したりすることができます。
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翻訳・編集/いしだ