安定した機械稼働のために解決したこととは?

生産用に新しい機械をセットアップすることはありますか?その際、レベル出しなどを行い、マシンを正確に設置することの重要性は広く知られています。どのようにしたら、問題とは無縁な機械稼働を行うことができるのでしょうか。イージーレーザー社のブログ記事をご紹介します。

Altus社のケース


ヨーテボリを拠点としている、エレクトロニクス生産を行うAltus社は、時間の経過とともに増加する需要に応えるため、別の生産ラインに投資しました。製造プロセスにはさまざまな手順があるため、いくつかの機械セクションで構成されています。機械が納品されると、所定の場所に設置され、大まかな調整が実施されました。その後、Altus社の担当者からイージーレーザー社に連絡があり、もっと正確な測定を実施してほしいと依頼がありました。Altus社のPeter Fant氏は前の職場に在籍していたころからイージーレーザー®に精通しており、サポートを求めてイージーレーザー社に連絡してきました。

イージーレーザー社のJan LindströmとSofia Andénの2名がその測定作業に携わりました。Sofiaは次のように説明しています。

「測定を行う前に、確認のため現場を訪ねました。その時点で、顧客が何を求めているか理解し、我々でその課題解決を実施できることを確認しました。彼らはさまざまなセクションで成り立っている生産ラインの真直度測定を行い、それぞれのユニットが一定レベルの水平を保持していることを確認したかったのです。翌週、実際の測定を行うことになりました。」

測定作業自体については、Altus社のRasmus氏に協力を依頼しました。彼は、オペレーターとして機械に精通しており、どこで調整できるかを知っていたためです。このような作業では、お客様が現場にいることが非常に重要です。

測定には、レーザー発信器D22とレーザー受光器E9、デジタル水準器のXT290を使用しました。特定の場所では垂直方向のスペースが限られていたため、通常の受光器よりもコンパクトなE9が使用されました。

作業が間もなく終了するというときに、予期しない問題が発生しました。ソフィアは次のように説明しています。

「最後のセクションを測定したとき、測定結果に再現性が出ませんでした。調査の結果、考えられる原因は機械の脚の損傷であると結論付けました。Altus社はその部分を新しいものにしたばかりだったため、輸送中に何らかの損傷を受けた可能性が高いと判断されました。」

そこでAltus社は機械の脚を注文し、問題を解決しました。

おわりに

本件を依頼してきたPeter Fant氏のコメントを紹介しましょう。
「すばらしい仕事でした!おかげさまで生産ラインは完璧な形で立ち上がりました!」

翻訳・編集/石田有紀

※本サイトは鉄原実業株式会社が運営しております。


関連記事

  1. 計測機器の校正で行うこと、その重要性とは?

  2. 課題・お悩み別 ご使用事例

  3. 軸芯出し/ジオメトリー測定のケーススタディ ~船舶メンテナンス編~

  4. 真直度・平面度の測定に!デジタル水準器内蔵の新型発信器XT22が登場!…

  5. 複雑なジャックシャフトアライメント調整も、レーザー式でイージーに!

  6. 機械設置の信頼性