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低速回転の状態診断ニーズの高まりを受け、オンライン常時監視・診断システム導入検討の業界に変化?!

Online job concept

当社がオンライン常時監視・診断システム(CMS:Condition Monitoring System)のお取り扱いを始めたのは2010年頃でした。当時は主に石油精製、化学プラントのご担当向けに説明会を実施し、お引き合いのほとんどが重工業関連の企業でした。

2015年頃から、Webでの情報発信を始めましたが、最初の数年の間は、ポータブル型の診断器にご興味を持つ方からのお問い合わせがメインでした。その変化を感じ始めたのは2018年頃から。展示会のテーマで「IoT」「予知保全」といったワードが増えるとともに、各社オンラインシステムの出展が多くなりました。
 

h2midashi ポータブル型診断器の例

ポータブル、すなわち持ち運び容易なハンディタイプの診断器の代表例といえば振動計ですよね。さまざまなメーカーが研究開発しており、サイズ、精度、価格、実にラインナップが豊富です。ISO規格のものも多くあります。

当社ではAE(アコースティック・エミッション)技術を採用した転がり軸受診断用の「MHC」という製品がポータブル型の主力です。FFT解析に対応した上位機種のMHCメモプロ(写真左)、名刺サイズで持ち運び便利なMHCベアリングチェッカー(写真右)の2タイプを展開しています。

MHCベアリングチェッカー
 

h2midashi 主な設備保全方法

設備保全専門の部署があるプラントなどの重工業の企業では、このようなポータブル機器をうまく活用し、CBM(状態基準保全)を行ってきました。

一方、食品工場などでは、オペレーターが日々の業務の中で保全活動をしている企業も多く、日々の点検では状態診断が難しい低速回転はBM(事後保全)やTBM(時間基準保全)での対応がメインでした。

いずれの企業も低速回転機器の軸受やギアの状態診断はネックで、有用な診断手法は長らく確立してきませんでした。
 

h2midashi コンディションモニタリングシステムでできること

当社で現在、主にご紹介しているシステムは振動加速度や速度センサをメインに、独自技術を織り交ぜたものとなっており、いずれのシステムも「低速回転に対応」していることがポイントです。これこそが、オンライン常時監視・診断システム導入を検討する企業の裾野が広がってきた理由と言えます。

ドイツメーカーの①PROGNOST(プログノスト)システムズ社(写真左)、②Bachmann(バッハマン)社(写真右)の製品をお取り扱いしております。

cms
 

h2midashi 低速回転の状態診断ニーズの高まり

インターネットを介して、さまざまな情報をやり取りできようになり、送付できるデータ容量も飛躍的に大きくなりました。こういった仕組みがここ10年の間で整い、並行してこの情報を活かして不良を検知できるシステムの開発が進みました。特に、海外では労働流動性が高く、高度な知見、経験を持った技術者を育成することが難しいという背景があることから、こういったシステムの活用がいち早く行われてきました。

計測対象設備にセンサを恒久設置し、オンラインで常時状態を監視するシステムへの注目度は国内においても、ここ数年で飛躍的に高くなりました。なかでも、ポータブル診断器では不良検知が難しかった低速回転軸受やギアへの適用可能性への興味関心が集まりました。

システム導入の検討を重ねてきたプラントや重工業だけではなく、昨今では印刷やフィルム、繊維、食品、医薬など、我々の生活に近い商品を提供をしている企業からのお問い合わせが増えました。どの企業も、「自社の低速回転設備に適用できるシステムかどうか」にポイントを置かれています。
 

h2midashi おわりに

ある企業のご担当者は、「数年先、新規導入する機器にはメーカー指定のオンラインシステムがセットで納入されるようになると想定される」とおっしゃっていました。

その時代が訪れた時、そのシステムを使いこなすことができるのか。情報収集を行いつつ、自社での運用について検討を進める必要性を感じている企業が増えてきているのではないでしょうか。

文/石田有紀


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