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[導入インタビュー] イージーレーザー®ロールアライメント(ロールの平行度・水平度測定)

e975

今回はイージーレーザー®ロールアライメントシステムの新規導入事例のご紹介です。

X社様からはじめてお電話をいただいたのは2016年の5月のことでした。当時、営業担当者が訪問し、製品のご紹介とデモ計測を実施しましたが、その時は残念ながら諸事情によりお見送りとなりました。それから1年ほど経った昨夏に、再度お引き合いをいただき、納入に至りました。

先日、製品トレーニングに同行し、ご担当者様から直にお話を伺うことができましたので、そのお話をインタビュー形式でお伝えしていきたいと思います。
 

イージーレーザーを検討したきっかけ

--本日はお時間をいただき、ありがとうございます。まずは従来、どのようにロールの平行度・水平度の測定と調整をされていたかをお聞かせいただけますか。

ケミカル製品の製造設備には大小、様々な用途のロールが複数設置されています。メンテナンスには、気泡管とダイヤルゲージを使用していました。気泡管でレベル出しを行うのですが、気泡が落ち着くまで、15分、長い時には30分程かかるんです。おまけに、厚み(高さ)がある計測器だったので、測定箇所によっては設置スペースに制限があることがあり、そう言った箇所に計測器を置いて安定させるのは大変でした。

ダイヤルゲージでの平行度の測定・調整は、座ったり立ったりを繰り返しながら、①測定→②計算→③調整機構で再度調整→①…の一連の作業を行い、基準内に収まるようにしなければなりません。弊社の設備はロールが高い場所や低い場所、装置のフレームや付帯設備が作業に干渉する狭い場所に設置されている場合があり、これらアナログ機器での測定方法では、ロール配置の都合上、無理な体勢での作業となり、基準となるメインロールの測定・調整作業に6時間、それ以降のロールに各3時間、場合によっては作業に丸1日かかってしまうこともあり、体にかかる負担は相当なものでした。

--イージーレーザーの存在を知ったきっかけは何だったのでしょうか?

何か他の手段はないかと思い、インターネットで「レベル出し」「水準器」などで検索をした際、レーザー式システムがあることを知り、興味を持ちました。それまではレーザー式の測定システムの存在は知りませんでした。
 

検討プロセスや導入の決め手は?

--どのような検討プロセスを踏まれたのでしょうか?

以前、営業担当者の方にお越しいただいて、イージーレーザーの説明を伺ったのですが、諸事情でペンディングしていました。その後、業者へ測定と調整の作業を委託することも検討したのですが、1回あたりの費用がかなり高額だったため、最終的にはシステムを購入し、自社整備が可能なイージーレーザーで具体的な検討を仕切り直すことになりました。そこで、実機でのデモンストレーションをお願いしようと電話を入れました。

デモの日程は少し先だったのですが、下調べをしていて、E290というデジタル水準器があることを知り、再度、営業担当の方に連絡を入れました。当時使用していた気泡管はE290よりも大きくて、場所によっては隙間に入らず、設置ができなかったので、その買い替えと、システム一式の購入、どちらがよいか、同時並行で検討できればと思ったからです。Webの製品ページを拝見したところ、ロールブラケットの上にE290デジタル水準器が載っているE975というシステムの写真があり、当初デモをお願いしていたE970とは冶具が異なるシステムとのことでしたので、そちらについても実機デモをお願いすることにしました。

--導入にあたり、何がポイントになりましたか?

イージーレーザーを実際に拝見して、一番気に入ったのが、「ライブモード」です。リアルタイムに表示される結果を見ながらロールの調整ができるので再測定の必要がなく、作業効率改善、体への負担軽減が期待できると思いました。気になっていたE290も、①他社製のデジタル水準器よりも小型、②Bluetooth通信に対応していてE970/E975のディスプレイユニットに結果を表示、③本体の小型ディスプレイにも結果が表示されるなど、想像以上に便利な機器でした。

ロールアライメントシステムE970、E975一式に関しては、主に下記3点について、チェックをしました。

①作業効率が改善するか
限られた人数で作業をしておりますので、ロールの調整作業に丸1日かかることもありました。そのため、この時間が短縮できそうか否かがキーポイントでしたが、ライブモードを利用すれば、ダイヤルゲージの使用では避けて通れなかった測定の繰り返し作業をスキップできることがわかりました。

また、当社ではロール調整後、作業報告書の提出が必要なのですが、ダイヤルゲージで作業を行った場合、ダイヤル数値をメモ→計算→調整機構で調整→再測定→…→最終の調整値をメモ→Excelに数値をまとめる→作業報告書を作成することになり、かなりの時間を費やしていました。イージーレーザーは、ディスプレイユニットに測定データを保存でき、それをPCに転送してレポート形式でPDF出力ができるので、メモをまとめる手間が減り、作業報告書の作成時間の短縮も見込めました。

②体への負担が減るか
(前述のように)ロールの配置の都合で無理な体勢で長時間の作業をする場合もありましたので、時間短縮だけでなく、測定方法もチェックポイントでした。これも同じくライブモードでかなり解消されると思いました。

③要求精度を満たすか
イージーレーザーは分解能0.001mm(1/1000mm)の精度がありますので、この点もクリアしました。

--社内稟議にあたって、課題に挙がった点や、苦労された点はありましたか?

課題として挙がっていた事項がイージーレーザーの導入により改善する道筋が見えましたので、E970ロールアライメントシステムをベースに、受光器にE290が付帯したE975のロールアライメントキットを購入する方向で社内稟議にかけることとなりました。

しかし、決して安い買い物ではありませんので、すんなり購入とはいきませんでした。実は前回の検討時も価格面が課題となり、検討が滞ってしまったという背景がありました。

そこで、ロールだけではなく、機器据付時のベースのレベル出しや、レールの真直度測定、定盤の平面度測定といった適用可能性を模索しました。イージーレーザーは、さまざまな3次元測定に対応していますので、他の設備でも測定・調整ができるという点もあわせて報告し、再度予算申請をしたところ、最終的に承認が下り、導入に至りました。
 

イージーレーザーを導入して感じた効果

--どのような製品トレーニングを実施しましたか?

実機デモに同席していなかった担当者もおりましたので、イージーレーザーの使用方法や原理の説明などの座学と、発信器や受光器、プリズムの設置方法など、実際に手を動かすトレーニングを2日間にわたり実施しました。当社の場合、E970とE975の両システムを一度に導入しましたので、設備、測定箇所に応じて、適切な使い分けが必要になります。特に、E970の発信器は、三脚の設置の仕方を重点的に確認しながら、各担当者で数回ずつ、練習を重ねました。

当初の予定よりも大幅に時間がかかってしまいましたが、何事もはじめが肝心ですので、「当該設備の場合はどう測定するのがベストなのか」という点を中心に質問しながら、トレーニングを行いました。

--イージーレーザーの導入によって感じた効果、期待している点についてお聞かせください。

ディスプレイユニットは操作が簡単で、グラフィック表示も併用でき、見やすいですし、ライブモードを利用すれば、調整後のデータも自動計算してリアルタイムに表示してくれますので、測定結果を画面で確認しながら調整できます。

ダイヤルゲージ使用時はしゃがんだり、立ったりを繰り返しながら、測定→調整→再測定の一連の作業を長時間にわたり行っていましたので、肩や背中、腰の疲労が数日間継続していました。イージーレーザーでの測定は、とにかく体への負担が少なく、疲れ具合が違ったのが嬉しかったですね。

測定データはPCに転送してレポート化できるため、数値をExcelでまとめたり、報告書のフォーマットに書き直したりする時間が大きく減ると思います。今後はそういった測定後の事務処理作業の効率改善にも期待をよせています。まだ、ロールの調整作業しか行っておりませんが、徐々に他のアプリケーションも使用していきたいと思っています。
 

インタビューを終えて

お問い合わせのお電話やメールをいただいた際、現在の測定方法を質問すると「軸芯出しやロールの測定にはダイヤルゲージを用いている」とお話いただくことが多いです。今回の現場では、あるロールを測定するために、別のロールの下に潜り込まなければならないとのことで、私も実際にその様子を拝見しました。口頭で伺いイメージしていた状態を超える体勢で、「イージーレーザーの導入で、体への負担が軽減されるので、本当によかったです」とおっしゃっていただき、そのような効果もあったのだと、気づかされると同時に、「X社様と製品にご縁があってよかった!」と思いました。

私の仕事は社内でのデスクワークが多いですが、今回の取材では実際のユーザー様に貴重なお話を直接伺うことができました。取材にご協力いただきましたX社のご担当者様、誠にありがとうございました。

文/石田有紀

 

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