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平行度・水平度・平面度測定器への投資が進む業界とは?ご提案内容を一部ご紹介!

machine for rolling steel sheet

ここ最近、ニュースで「好景気」「バブル」という言葉を耳にする機会が増えました。日経平均株価は2016年1月の18000円台から、1年間で6000円近く上昇し、この記事を書いている2018年1月現在、24000円に迫る勢いです。私たちに関連する業界ですと、工作機械メーカーや部品メーカーの「増収増益」「設備投資を増額」といった記事が紙面をにぎわせており、確かに計測器関連のお引き合いが増えてきています。

私がお問い合わせのお電話の窓口対応をすることが多いのですが、ここ3か月ほどで増えているお引き合いがレーザー式計測システム「イージーレーザー®3次元測定(ジオメトリー)」の用途です。

本日は、どのような業界、設備でご検討されているか、簡単にご紹介していこうと思います。現在、同様の設備を所有し、課題やお悩みを抱えている企業様の一助になれば幸いです。
 

極薄銅箔 製造会社様のケース(ロールアライメント)

ここ数年、一気に私たちの生活に溶け込み、なくてはならない存在になったもの……。パッと浮かんだ方も多いかもしれませんね。そう、スマートフォンです!私の周りでは2011年、2012年ごろに買い替えている友人が多かったのですが、そこからもう7年も経っているとは驚きです。

スマホのマザーボードには「極薄銅箔」が使用されています。極薄銅箔という素材は、従来、パッケージ単位の小さい基板に用いられていましたが、用途が拡大しており、消費量(面積)が急激に伸びているのだそうです(おそらくこの業界に身を置いていなかったら、スマートフォンの構成部品や材質を考えたり、調べたりすることはなかったと思います……)。

当然、企業は需要量にそって、供給量=生産量を増やしていきます。そうすると、生産ラインのフル稼働や増設に踏み切ることになり、同時に、生産ロスを最小限にするための保全活動にも目が向けられ、そのための投資が検討されるようになります。

そこで検討いただく機会が増えてきたのが、イージーレーザー®ロールアライメントシステム(ロールの平行度・水平度測定)です。

問い合わせの時にお話しいただく課題、解決したいことは、「製品のしわ、ゆがみ、ヨレ、蛇行をなくしたい」「巻きずれや巻き取り不良を何とかしたい」というものが多く、今までどのように芯出しをされていたかを伺うと、だいたい下記いずれかのお答えが多いです。

① 自社のスタッフがダイヤルゲージや巻尺を使用して計測している
②外部の業者(ロールの芯出しサービス)に委託している

ただ、極薄銅箔の製造ラインでの作業には、機密保持契約が必須のケースも多く、②の外部業者にお願いするにも、慎重に業者を選定したり、内部での手続きが必要だったりと、時間と手間がかかるようで、自社の担当者での計測に切り替えるために、新たに検討を開始される企業様もいらっしゃいました。

ロールアライメントのお問い合わせの場合は、下記の流れでご対応させていただきます。

①営業担当(+技術担当)にてヒアリング、設備の下見(立ち入りできない場合は、事務所での御打合せ)
②卓上でのデモンストレーション
③実機でのデモンストレーション(ご要望に応じて)
④器種選定、御見積

ロールアライメントの場合は、精度(分解能)や金額面だけでなく、設備にあった器種(冶具)選定が重要となりますので、具体的なご検討に入られる前に、弊社スタッフとの御打合せいただくことをご推奨しております。
 

建設機械のメーカー様、ダイカスト製品のメーカー様のケース(平面度測定)

続いては用途=平面度測定の切り口でご紹介していきます。それぞれ業界が異なる=所有している設備は当然異なるのですが、用途や直面しているお困りごと、課題などが近似しているお問い合わせでした。

建設機械のメーカーの方は、弊社のWebサイトをご覧になって、お電話でフランジの平面度測定用のシステムについて概算をお問い合わせいただいたのですが、口頭でお伝えしたところ、想定金額以上だったとのことでした。

そこでご案内したのが、シャフトアライメントシリーズ。「シャフトアライメントって軸芯出し用じゃないの?」と思われた方もいらっしゃると思いますが、実はイージーレーザーはそれ以外の用途にも対応しています。

ご予算重視の場合は、シャフトアライメント[E710]+オプション冶具、精度を重視される場合にはジオメトリーシリーズ[E920]など、用途やお客様の抱える課題によって多彩なご提案が可能です。

ダイカスト製品のメーカー様の場合は、シャフトアライメントの用途にもご興味あり、とのことで、[E720]をご提案させていただきました。シャフトアライメントシリーズの中で、ハイエンド製品にあたる[E720]は、より多くの測定を可能にするレーザー発信器D22を付属しており、平面度測定が可能ですので、例えば「ポンプなどの回転機械の軸芯出し」かつ「高精度での平面度測定がしたい」というお客様にぴったりの製品です。

このようなご検討の場合も、提案の基本的な流れはロールアライメントと同様ですので、「こんな設備なのだけど、イージーレーザーで対応しているのかな?」と疑問に思っている方は、ぜひ一度、Webやお電話にてご相談くださいね。

文/石田有紀

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