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5.142020
ロール設備の平行度・水平度調整、レーザー式で測定できる設備と測定方法
さまざまな製品の製造ラインや搬送用に使われているロール設備。そのロール設備の測定方法、精度に満足されていますか?日本では気泡管やダイヤルゲージなどを使用して、水平度と平行度を調整する手法が一般的ですね。
一方、海外では流動的な雇用制度で、技術者が育ちにくい環境であることから、誰でも使える計測器やシステム開発が積極的に行われ、ロール設備の測定であれば、レーザー式が主流です。
本日はレーザー式ロールアライメントシステムが利用されている業界や設備、使用方法をご紹介します。
レーザー式が利用されている業界・設備
製鐵、金属加工機械(圧延機、巻取機)
製紙(抄紙機プレスロール、ドライヤーロール、カレンダーロール)
パッケージング機械
印刷機械
フィルム製造機械
イージーレーザー® E970ロールアライメントの測定方法
【E970使用方法】
① レーザー発信器を設置します。続いて、プリズムとレーザー受光器をセットし、測定を開始します。
② ロールの測定ポイント間や調整ポイント間(ピローブロック間)の距離を入力します。続いて、ロール両端の数値を登録します。登録が完了したら、プリズムとレーザー受光器を第二のロールにセットし、同様に測定します。
③ 上記②の作業完了後、測定したすべてのロールの結果をグラフィクスや表で確認できます。測定結果を確認しながら調整作業を実施します。
おわりに
「ロールのズレ・傾きなど、芯出し不良による製品のヨレ・シワが発生した場合、生産ロスが出てしまう状況を避けたい……」
「このような状況改善のためにも、ダイヤルゲージよりも高精度な測定を短時間で行いたい」
「情報漏洩リスクの観点から、自社のスタッフでロール調整をできるようにしたい」
上記のようなお悩みをお持ちの方、レーザーでイージーな測定を行ってみませんか?さまざまなロール設備向けに導入トレーニングを行ってきたベテラン技術担当が、設備ごとにぴったりな測定方法、アプリケーション、治具をご案内させていただきます。
文/いしだ
※本コラムはイージーレーザー特設サイトに掲載した記事です。