こんな課題・お悩みをお持ちの方向けの記事です。
ボア(内径)のアライメントにおいてお客様が抱えるお悩み
クランクシャフトとカムシャフトの通り芯、ケーシング、ディーゼルエンジンやタービン、船舶のスタンチューブ(船尾管)に対する中間軸受の通り芯など、ボアのアライメント調整が必要な設備は多岐にわたります。
ピアノ線を用いて測定する方法がありますが、ボアの中心に対して精度よくセッティングすることが難しく時間がかかったり、ピアノ線に干渉しないように注意を払ったりする必要があり、安全性の面でも気を付ける必要がありました。ピアノ線が重力でたわんでしまう、温度や風の影響を受けるといった問題も挙げられます。
さらに、この手法で高精度に調整をするためには作業員の高い技術と経験が求められます。
イージーレーザー®ではセッティングから測定、結果の表示までどなたでも同じように作業が可能
イージーレーザー®を使用することで、さまざまなボアの通り芯(アライメント)測定が可能です。専用治具を用いれば、内径が異なる設備でも対応できます。
イージーレーザー® ボアアライメントシステムを使用し、通り芯の確認を行う流れは次の通りです。
計測対象設備にレーザー発信器と受光器を設置します。それぞれマグネットになっており、設置は簡単に行えます。
レーザー光線のラフアライメント(粗芯出し)を行います。まず、レーザー発信器から一番遠いボアに受光器をセットし、レーザー光がターゲットの中心に来るように調整ねじを使用し、調整を行います。次に発信器に一番近いボアに受光器を移動し、同じくターゲット中心にレーザー光があたるように調整します。これで粗芯出しは完了です。
①設置が完了したら、ディスプレイユニットを操作し、真直度プログラムを起動します。今回はマルチポイントを選択します(下図左)。
②計測対象のボアの数(オレンジ枠)、各ボア間の距離(緑枠)を入力します。
③発信器に一番近いボアから測定を行います。値の登録には緑ボタンを押します。
④次のボアに受光器を移動し、同様に測定を行います。
⑤測定結果の表示
表(左上)、3D(右上)、グラフ(下)の3種類の表示が可能です。PDFやExcelでのレポート出力も簡単に行えます。
おわりに
YouTube(約4分)のデモ動画では一連の測定の流れをご紹介しています。自社の設備で使用できるか確認したいという方はお問い合わせフォームからご連絡ください。
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文/いしだ