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《事例》Adash社振動計の故障自動診断「FASIT」とFFT解析で減速機の不良箇所を把握

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Adash社の振動計には、「FASIT(ファジット)」という故障自動診断の機能が搭載されています。

本ブログ記事ではFASITでわかること、FFT解析でどのような結果が得られたかについてご説明します。
 

Adash社の振動計

 

Adash spol. s r.o.社は、1991年に創業したチェコの会社です。1995年からハンドヘルドタイプの振動計を開発、以来、お客様のご意見を取り入れながら、製品モデルを増やしています。

現在は、始めて振動解析を行うユーザー向けのVibrio M、より詳細な振動解析を行うユーザ向けモデルのVA3 Pro、VA5 Proを開発、オンライン型振動解析モジュールと解析ソフトウェアを供給しています。
 

故障を自動で診断するエキスパートシステム「FASIT」

 
エキスパートシステム「FASIT」が、現在の故障レベルを「アンバランス」「ミスアライメント」「緩み」「ベアリング損傷」「それ以外の故障」のいずれに該当しているか、レベル別に色分けしてお知らせします。

現場で計測後、操作器本体で確認したり、ソフトウェアに転送したデータをPCで表示したりすることが可能です。

※ 画像はVibrio Mでの表示です。



 

減速機計測で取得したデータ

 

計測対象の概要

 
モーターに接続している第一減速機、その先に第二減速機がある機械です。

今回は第一減速機のB02ベアリング(軸受)に着目します。このベアリング内輪に対する転動体の通過数は165.37Hzです。


FASIT診断結果

 
左上が機器構造不良、中央上が軸受不良を示す棒グラフです。

中央の円グラフは、機器構造不良の内訳で、左上(オレンジ)がアンバランス、右上(ピンク)がミスアライメント、左下(紫)が緩み/ソフトフット、右下(グレー)がその他不良を示しています。

※ 画像はPC用DDSソフトウェアの表示です(下段の日本語説明文除く)。



 

FFT解析結果

 
電動機回転数1632rpmの場合、B02ベアリングの内輪に対する転導体の通過数は、165.37Hzです。本周波数とその高調波にピークが見られる場合、傷が発生していると判断できます。

Adash社の振動計にて取得したB02近傍のFFT波形において165.37Hzとその高調波が確認されました。


文/いしだ

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