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10.282025
【振動診断 初心者向け】回転機械の不良検知におけるセンサ設置箇所

振動診断初心者の方が悩むポイントの一つが、センサの設置箇所ではないでしょうか。汎用的な回転機械の状態を診断したい場合、振動計メーカーのAdash社が推奨している設置箇所は計5か所です。
モーターと、ポンプやファンなどの固定側機械の振動診断を行う場合のセンサ設置推奨箇所
モーターなどの駆動側機械と、固定側機械の構成の場合、下図のように、軸受(ベアリング)は計4か所設定されています。

この場合、加速度センサを各軸受のラジアル方向に設置し、計測を行います。ポータブルタイプの振動計を使用する時は、軸受B1を計測→B2を計測→B3を計測→B4を計測と一点ずつ行っていきます。

水平のシャフト(軸)に取り付ける時は、水平と垂直の間の方向にセンサを設置します。電動機を反負荷側から見ると、下図のようにセンサが取り付けてあります。
加えて、スラスト方向=緑色のセンサ位置でも計測することが推奨されています。

振動診断初心者の方におすすめ!『Vibrio M』
Vibrio M(バイブロ エム)は、変位・速度・加速度のオーバーオール値、FFT解析、時間波形、聴音といった、振動による機械の状態診断のために必要な機能が搭載されたエントリーモデルです。リチウムイオン電池で連続16時間使用が可能、センサ込みで580gと軽量なため、日常の点検に適しています。
振動診断初心者だけではなく、小型サイズの2台目、3台目の振動計を導入したい企業様にもおすすめです。
振動計初心者に特におすすめ 故障自動診断機能「FASIT」
FASIT機能は、Adash社のポータブル型振動計の各モデル『Vibrio M(バイブロエム)』『VA3 Pro』『VA5 Pro』に標準で搭載されています。
この機能により、「アンバランス」「ミスアライメント」「緩み」「ベアリング損傷」「それ以外の故障」のいずれに該当しているかがわかります。
故障レベルは「正常(緑)」→「注意(黄)」→「警告(赤)」と、色別で表示します。
おわりに
Adash社のYouTubeでは、より詳しく動画で解説をしています。日本語字幕(自動翻訳)も選択できます。
文/いしだ




