ブログ

高圧ガス向けの流量計は何がベスト?メンテナンス頻度を減らす流量計とは

flowmeter-to-reduce-maintenance_1

流量計の選定において、「課題はあるけれど制約も多い…何を選ぶべきか迷う」という経験をされたことはありませんか?
特に流体やプラントの条件によっては、適切な流量計を選ぶのが難しい場合も少なくありません。

本コラムでは、各業界で使用される流量計の事情と、課題解決の事例をご紹介します。
皆様の課題解決の一助となれば幸いです。
 

エチレンプラント(高圧ガス)×メンテナンス頻度の課題解決

 

エチレン精製プラントでは、製造工程の安定性や効率性を保つため、ガスの流量を正確に計測することが極めて重要です。
しかし、従来のオリフィスプレートやタービンを使用した測定方法では以下の課題がありました。

• 配管内部品にワックスが付着する。
• 部品の摩耗が発生する。
• 頻繁なメンテナンスが必要になり、作業効率が低下する。

さらに、エチレンガスの流量計測には高圧配管に対応する必要があり、これらすべての課題を同時に解決する方法が求められていました。
 

課題解決のポイント

 
これらの課題を解消するために注目されたのが、「クランプオン式超音波流量計」です。この技術では、流体に直接触れることなく、配管の外側から正確な流量測定が可能です。

A社のエチレンプラントにおいても、配管の改造を伴わず、安全かつ効率的に流量を計測できる方法を模索していました。

そこでEmerson(FLEXIM)社の「FLUXUS® G721流量計」を採用。トランスデューサ(センサ)を配管外側に取り付けるだけで運用可能なこの技術は、メンテナンス頻度を大幅に削減するだけでなく、安全性やコスト面でも優れた効果を発揮しました。

さらに注目すべきは、従来流量計で生じていた圧力損失がゼロになったことです。
これにより消費動力を削減することも出来ました。
 

導入後の成果

 
「FLUXUS® G721流量計」の導入により、以下のような成果が得られました:

• 正確な流量の監視
コンプレッサー性能のデータを活用し、必要なときだけ点検を行う「予知保全」を実現。

• 漏洩リスクの排除
流体に触れない計測方法により、安全性を向上。

• 運用コスト、動力の削減
摩耗やワックスの影響を受けないため、メンテナンスにかかる手間と費用を削減。圧力損失ゼロに。

これにより、高圧環境下でも信頼性の高い測定が可能となり、エチレン製造工程全体の効率が大幅に向上しました。

高圧ガスの流量計測や、流量計起因のメンテナンス頻度にお悩みの方は、ぜひ一度「超音波流量計」をご検討ください。
国内防爆に対応した製品もご提案が可能です。

ご相談は、以下のフォームからお気軽にお問い合わせいただけます!

お問い合わせフォーム

文/まつもと

※本コラムは、Emerson社の事例「Flow measurement of ethylene」を基に作成しています。
 

技術資料 超音波流量計 技術資料 回転機械の状態診断 技術資料 レーザー式軸芯出し


ページ上部へ戻る