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4.282016
[ミニコラム] 第1回 東京地区 『回転機械の診断技術セミナー』を開催しました
2016年4月22日(金)、鉄原実業初となる『回転機械の診断技術セミナー』が東京で開催されました。
定員30名の枠がお申し込み開始1週間で締め切りとなり、当日は28名の設備診断・保全に興味をお持ちの方々にお集まりいただきました。
本日はその様子をお伝えしようと思います。
プログラム
今回は5つのセッションにわけ、各診断技術の知見がある企業・講師の方々をお招きし、原理や運用方法に関するプレゼンテーションを実施いただきました。
①振動 | 『回転機械の状態監視と振動解析・診断』 新川電機株式会社 振動の基礎と、振動監視を中心とした回転機械の状態監視(センサから状態監視モニタ、および振動解析診断システム)の紹介、ならびに振動解析、診断に関して、事例紹介を含めて解説します。 |
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②アライメント | 『シャフトアライメントの基礎知識とレーザー活用』 鉄原実業株式会社 シャフトアライメント(軸芯出し)を行う理由や、広く活用されているダイヤルゲージ手法の説明といった基礎的な内容と、レーザーを用いた芯出し装置の紹介をデモンストレーションを交えて行います。 |
③AE | 『AE技術による軸受診断 ―利点と弱点―』 鉄原実業株式会社 軸受診断の分野では、初期不良検知に優位性があるとされる「AE(アコースティック・エミッション)」。その原理や、低速から高速まで、さまざまな回転機械になぜ適用できるのか、わかりやすく解説します。 |
④EM | 『EM設備診断技術による低速回転軸受の診断』 株式会社IIU EM設備診断は電磁誘導現象を応用した技術であり、一般的に不良検知が困難とされている低速回転軸受の精密診断に優れています。EM設備診断による低速回転軸受の診断技術および実例をご紹介します。 |
⑤オイル分析 | 『関心の高まる最新のオイル監視技術とは』 株式会社インテクノス・ジャパン ニッチで資料や規格が少ない分野である「オイル監視」。基礎的な技術だけでなく、実用的な測定知識やソリューションまでのアプリケーションのご説明とともに、専門分析室での分析技術とは一線を画した手法を解説します。 |
セミナーの様子
②アライメント
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鉄原実業株式会社による「シャフトアライメントの基礎知識とレーザー活用」 |
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③AE
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鉄原実業株式会社による「AE技術による軸受診断 ―利点と弱点―」 |
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④EM
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株式会社IIU による「EM設備診断技術による低速回転軸受の診断」 |
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⑤オイル分析
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株式会社インテクノス・ジャパン による「関心の高まる最新のオイル監視技術とは」 |
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さいごに
参加者の皆さまにセミナー終了後、アンケートをお願いしました。
「自分の業務内容と合致していた」
「保守を行う若手を参加させたいので、同じセミナーを実施してほしい」
といったご感想を頂戴できました。
今までの業務と違い、はじめてのことだらけで迷うことも多くありましたが、アンケートのお言葉を拝見して、”なんとかやり遂げることはできたんだ”と実感いたしました。本当にありがとうございます。
また、「こういう内容だとさらによい」、「ここを改善したらよいのでは?」といった課題も頂戴し、”まだまだ通過点なんだ”ということも再認識いたしました。次回、開催する際には、頂いたご意見・課題を一つでも多く改善できるように尽力いたします。
ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
次の大きなイベントは7月に開催される『メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2016』です。こちらについても、随時情報をアップしていきますので、ぜひご覧ください。
文/いしだ