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レーザー式芯出しシステム導入を検討する企業が増加。抱える課題とは?

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最近、レーザー式芯出しシステムのお問い合わせが急増しています。レーザー式の良いところは、どなたでも簡単に使用でき、精度が求められる現場にも対応できるところですよね。

今回は最近お問い合わせをいただいたり、導入いただいたりした企業様の傾向、抱えている課題を解説します。
 

レーザー式芯出しシステム イージーレーザー®

一口に「レーザー式芯出しシステム」といっても、計測対象設備や測定したい項目など用途によって、複数の器種から選定する必要があります。弊社でお取扱いしているイージーレーザー®(正式表記:Easy-Laser®)も、ラインナップが複数あります。

○ E420/E540/E710 シャフトアライメント
水平及び垂直設置型機械の芯出しシステム
○ E910/E915 フランジ
風力発電などのタワーフランジの平面度・平行度の計測が可能
○ E920 ジオメトリック
各機械設備の3次元幾何学計測を行うベーシックタイプ
○ E930 押し出し機
押出機のシリンダ(バレル)の真直度や回転軸方向の計測を行うシステム
○ E940 マシーンツール
工作機械などの据付・メンテナンス時の計測に開発されたシステム
○ E950 ラインボアアライメント
ボアやベアリングジャーナルの真直度を計測するシステム
○ E960 タービンアライメント
径の異なるダイヤフラムなどの真直度を計測するシステム
○ E970/975 ロールアライメント
複数のロールやフレームなどの平行度及び水平度を計測するシステム
○ E180 ベルトアライメント

このうち、Webや電話でのお問い合わせが多いのは、「シャフトアライメントシステム」「ロールアライメントシステム」の2器種です。
 

イージーレーザー® シャフトアライメント

シャフトアライメントシリーズは、ダイヤルゲージと比べ、分解能が高く(ダイヤルゲージ;0.01mm、レーザー式;0.001mm)、初心者でも簡単に使用できるのが特徴です。レーザー式は、欧州だけでなく米国でも数年前から導入が進んでいます。

ライブモード採用により、シム調整結果が即表示されるため、再計測は基本不要で、作業時間短縮を実現します。

イージーレーザー® シャフトアライメントシステム ライブモード
シャフトアライメントシステム ライブモード

 

イージーレーザー® ロールアライメント

ロールの平行度・水平度測定に最適なのがロールアライメントです。分解能は0.001mm、品質要求が厳しい場合でも対応できるシステムで、E970、E975という2種類のラインナップがあります。

E970
○ プリズムを介してロールシャフト両端に設置した受光器へレーザーを照射するタイプ
○ フレーム側面からしかレーザー光が入らないロールが密集した機械で優位性を発揮

E975
○ 受光器をローラー上部に配置。機械の側面からのレーザー照射が困難な場合に優位
○ 特に1本ないし2本のロールのみ同時に交換や調整が必要な時に最適

イージーレーザー® ロールアライメントシステム E970 イージーレーザー® ロールアライメントシステム E975
ロールアライメントシステム E970 ロールアライメントシステム E975

 

レーザーシステムに興味を持つ企業の傾向

さまざまな企業の方からお問い合わせをいただくのですが、今回は①風力発電、②高機能フィルムの2つの業界をご紹介します。

①風車のメンテナンス業者
日本では一般的に、芯出しにダイヤルゲージが用いられています。しかし、ダイヤルゲージによる芯出し・調整では、カップリングの取り外しが必要で風による振動の影響を受けるため、待ち時間が長くなるケースがあります。

また、増速機―発電機間のカップリングは、偏心・偏角公差がシビアな場合も多く、精密かつ定期的な芯出しが必要です。一部の風車で用いられているカップリングスペーサーは鉄製で重く、現場での取り外し作業に時間がかかってしまいます。

そのため、カップリングを分解せず芯出しを行おうとする企業が、レーザー式ユニットの導入を検討しています。

カップリングを分解しないで芯出しができる」というのは、レーザー式の芯出しシステムの大きなメリットです。

芯出しの際には、増速機側シャフトと発電機側シャフトそれぞれにレーザーユニットを取り付ける必要があります。しかし、増速機側シャフト用のレーザーユニットは、ブレーキディスクに阻まれてしまうため、通常のチェーンによる固定ができません。仮にブレーキディスク端面に設置する場合には十分な精度での固定と、ブレーキパッドやカバーと緩衝しないことが条件となります。

弊社では緩衝物を回避しながら固定ができるブラケットの設計・製作や、実機でのデモンストレーションにも対応しておりますので、実際に現場での使用感を試されてから購入に至ることがほとんどです。

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②高機能フィルムを製造している企業
スマートフォン・タブレット向けなど、高機能フィルムの製造現場では高い精度が求められています。

「ベテラン技術者が次々と退職していくにも関わらず、若手への技術継承が進まない」「品質管理の観点から、測定・調整結果をレポートにまとめる必要がある」などが多く挙がってくるご意見です。

ダイヤルゲージで調整しているものの、分解能0.01mmと満たしたい水準に達していなかったり、ダイヤルゲージが入らない空間があったりと、複数の問題を抱えている場合もあります。

その他にも「機密保持の関係上、メンテナンス業者の現場への立ち入りを制限している」という企業もあります。これらのニーズを満たすため、検討いただいている企業様が多い印象です。

イージーレーザー® ロールアライメントシステム E970 イージーレーザー® ロールアライメントシステム E970
E970での測定の様子 複数のロールの平行度調整に最適です

 

さいごに

レーザー式システムは、輸入品の他メーカーのシステムも日本で購入できます。真直度に特化した製品や、イージーレーザーのように他のアプリケーションへの拡張が可能なタイプなど、各社複数のラインナップを揃えています。

価格も機能や性能によって異なりますので、購入を検討の際には実際に使用する予定の機器を明確にし、デモ計測を依頼することをおすすめします。使い勝手などを確認してから、それに見合った価格か否か、しっかりと比較してみてくださいね。

文/石田有紀
 

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