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[導入事例] EMセンサ・RIS(電磁センサを用いた軸受診断)

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今回ご紹介する製紙会社様では、長年、低速回転軸受の診断が課題として挙がっていたそうです。ご担当者様が展示会に来場された際、電磁センサ搭載ベアリング診断器 EMセンサ・RISをご覧になったのがきっかけで検討がはじまり、最終的に納品に至りました。今回はこちらの事例をご紹介させていただきます。
 

低速回転軸受の診断が長年の課題でした

--検討プロセスや導入の決め手についてお聞かせください。

従来は振動計などの計測器を用い、軸受診断を行っておりましたが、低速回転機械の軸受診断は長年の課題となっていました。そのような折、2015年の展示会で、EMセンサの存在を知り、興味を持ちました。

当社としては、低速回転軸受の計測、周波数解析ができるという点以外に、①不良判定の基準(閾値)があるか、②その数値をトレンド管理(見える化)できるか、③計測データの取得が簡単にできるか否かをポイントとして挙げていました。そこで、展示会後、担当者に来社いただき、EMセンサの原理や解析ソフトウェアの説明を実施いただきました。③データの取得は付属のスマートフォン操作で対応できるとのことで、高所、狭所、さまざまな場所に設置された設備に適用できると思いました。

実際の計測データの確認のため、グリス中鉄粉濃度の上昇がみられた回転数2rpmの軸受のデモ測定を実施しました。すると、軸受不良レベルの判定基準として用いるメーカーの独自パラメータEDPが30以上(注意レベル)、さらに、FFT解析データにて、内輪傷に相当する周波数成分とその高調波が検出されたため、軸受を開放しました。剥離が見つかり、全体的にも摩耗が確認されました。このデモ測定により、①不良判定の基準としてEDPを用いることができると思いましたが、当時のソフトウェアでは、閾値設定がなかったこと、そのほかにも何点かプラスαの仕様が社内から挙がったため、その年度の導入には至りませんでした。社内協議と並行して、メーカー側に開発を進めていただき、最終的に要求していた仕様を満たしたこと、予算の確保ができたことから、2018年に1月に購入しました。
 

ソフトウェアでトレンド管理と閾値設定を実施予定です

--トレーニングではソフトウェアの使用方法を確認されていましたが。

今回のトレーニングでは、完成ディスクエキスト、連釜ボトムスクレーパー、スチーミングベッセル(いずれも12rpm以下)の計測を実施しました。EMセンサでの計測は、振動計とさほど変わりませんので、難しくありませんでした。ただ、ソフトウェアは会社によってインターフェイスが異なりますし、軸受ごとに情報の入力が必要になりますので、時間をかけてご説明いただきました。今後は低速回転機械を中心にEDPのトレンド管理→FFTでの詳細解析を行っていく予定です。
 

おわりに

こちらに記載した内容は、PDF版のダウンロードが可能です。下記URLから資料請求いただけます。

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文/石田有紀


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